1.料金を見比べる
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翻訳の料金は、日本語なら1文字いくら、英語なら1単語いくらという計算方法が採用されています。なるべく安く仕上げてもらいたい…と考えがちですが、安かろう悪かろうになるケースも多々あるため、品質にも注目すべき。ここではそんな「品質」担保のために「ネイティブチェック」の工程を整備する翻訳業者をご紹介しています。
品質が高く、料金が安い翻訳会社3選
ここでは、品質面で信頼できる業者の条件として3つのPOINTに注目。この条件に合致する翻訳業者を調査し、該当した3社をピックアップしています。(※2021年8月調査時点)
- ネイティブチェックに対応している
- 無料トライアルに対応している
- 専門家の翻訳者情報が明記されている
ぜひ参考にしてみてください。
※翻訳料金は最低価格を記載しています。
ケースクエア | FUKUDAI | ACN | |
---|---|---|---|
英→日 | 8円~ | 12円~ | 22円~ |
日→英 | 8円~ | 9円~ | 17.6円~ |
HP |
ケースクエア
引用元:ケースクエア公式HP
https://www.wayaku-service.com/
英訳・和訳に特化した専門的な翻訳サービス
365日24時間の対応を原則とし、広範な分野の各種翻訳対象物を取り扱っています。翻訳者はそれぞれの分野で高度な専門性をもった人たちです。業務にあたっては機密厳守を徹底しています。
英→日 | 8円~ | 日→英 | 8円~ |
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FUKUDAI
引用元:FUKUDAI公式HP
https://www.fukudai-trans.jp/
スピーディで低価格、
それでいて高品質な翻訳
ただ翻訳するのではなく高度な専門性を保ちながら読みやすい翻訳を提供するサービスです。品質管理にも注力しています。予算や仕上がりなどのユーザーニーズをしっかりと捉え、柔軟に対応可能な体制です。
英→日 | 12円~ | 日→英 | 9円~ |
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ACN
引用元:ACN公式HP
https://t-acn.com/service.html
300名以上の学位取得者が翻訳を担当
学位取得者が300名以上在籍しており、学術論文の翻訳に強い翻訳会社。全ての翻訳にネイティブチェック込みとなっているため、品質面を重視する方におすすめの会社です。
英→日 | 22円~ | 日→英 | 17.6円~ |
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値段で判断するときは、ネイティブチェックのある会社がオススメ
ネイティブチェックとは、ネイティブスピーカーが翻訳された文面をチェックし、スムーズに読めるか、違和感のある言い回しは無いか等を確認する作業のこと。
これは極端な例ですが、ネット上の翻訳を使うと「え、そんな日本語無いでしょう!」みたいな文章が出てくること、よくありますよね。さすがに翻訳のプロが対応した文章はそこまでヘンテコな文章にはなりませんが、ネイティブからすると「あれ?」と感じてしまう部分がいくつか残ってしまうのです。それを取り除いてくれるのが、ネイティブチェックです。
高品質な文章を納品してもらうためには、ネイティブチェックは必要不可欠。ここでは、ネイティブチェックを作業工程に含みながらも、低料金を実現している翻訳会社を3社ピックアップしています。
安いだけで選ぶのは危険?翻訳会社選びの注意点
翻訳業者の中には、こちらで紹介したよりももっと安い価格でサービスを提供しているところも勿論あります。しかし、こういった会社は「翻訳者1名で対応している」ケースが多いことを覚えておきましょう。
ネイティブチェックなどの確認作業をせずに納品された文書は、「依頼主が納得いくレベルまで達していない」「日本語/英語としてあまりにおかしい」可能性があります。これではいくら安くても意味がありません。再度依頼することもできますが、修正にも費用が必要ですし、おかしな部分をチェックするにも時間がかかります。最悪、自分で全て書き直さなければいけません。
翻訳を依頼する際には、料金を見るのも良いですが、その後の余計な手間にどれぐらい時間を割けるか…もきちんと考えた上で、業者を選ぶことをお勧めします。
また、対応スピードや会社の実績、信頼性なども翻訳業者選びにおける重要ポイントとなりますので、こちらも合わせて比較し、最適な業者を見つけてください。
<保存版>翻訳会社の正しい選び方~
3つのポイントを伝授~を読む▶
翻訳会社の料金のしくみ
翻訳には、基本的な翻訳作業のほかに、多くの工程があります。
原文のチェックや修正、翻訳担当者によるセルフチェック、ネイティブなど第三者による翻訳チェックと修正、最終的な誤字脱字や体裁のチェック、Word、Excelでの納品など指定された納品方法にすることなどです。
これらの工程がどの程度入っているかで翻訳の料金が変わります。
また、翻訳の量、専門分野やその言語の国の文化や習慣などの背景にどの程度精通しているか、宣伝広告の翻訳の場合にはマーケティングのスキルがあるかなどによって料金が変わってきます。
翻訳外注費
翻訳にかかわる料金の中でも、最も基本的な料金として、「翻訳外注費」があります。
翻訳を、翻訳会社や翻訳者に外注する費用です。
翻訳担当者が翻訳し、最後にミスがないか、翻訳担当者自身が訳文をチェック(セルフチェック)するところまでの費用です。
翻訳料金は、クライアントと翻訳業者が交渉して決めます。
翻訳を、原文の言語のネイティブに担当してもらうか、訳文の言語のネイティブに担当してもらうかでも料金が変わります。
校正チェック外注費
翻訳されたものの校正チェックにかかる費用です。
原文と訳文を照らし合わせてチェックする「バイリンガルチェック」、
訳文のみをチェックする「モノリンガルチェック」、
最終成果物に、誤字脱字や体裁の不備などがないかだけをチェックする「プルーフリード」
などがあります。
作業外注費
翻訳をWord、Excel、PowerPoint、HTMLの形で納品する場合や、専門用語の用語集の作成してもらう場合。または過去に翻訳したものをデータベース化(翻訳メモリ)してもらう場合など、プラスアルファの作業をしてもらうときにかかる費用です。
翻訳料金の計算方法は?
翻訳料金の計算方法には、伝統的な「出来高制」と近年主流となってきている「原稿カウント制」があります。
出来高制
翻訳後の訳文の文字数や単語数から翻訳料金を計算する方法です。
≪英語から日本語への翻訳の場合≫
400字詰め原稿用紙1枚につき、単価が決められています。
つまり、
(翻訳料金)=(日本語に翻訳済みの原稿用紙の枚数)×(単価)
です。
もともと出版業界で使われていた計算方法を、翻訳業界も踏襲したことが始まりのようです。
≪日本語から英語への翻訳の場合≫
A4用紙1枚につき、単価が決められています。
つまり、
(翻訳料金)=(英語に翻訳済みの原稿用紙の枚数)×(単価)
です。
A4用紙1枚に、英単語が180~200語あるとみなした計算方法です。
この計算方法は、当初、機械式タイプライターを使用していた頃の名残のようです。
原稿カウント制
翻訳前の原語の文字数や単語数で翻訳料金を計算する方法です。
出来高制では、翻訳後にしか翻訳料金が分かりません。
また、翻訳者によって翻訳後の原稿の量に差があります。
そのように、不透明な部分を明瞭にするために考えられた計算方法が原稿カウント制です。
紙に代わって電子文書の時代になり、原稿の量で正確に料金を決める原稿カウント制が主流となってきています。
≪英語から日本語への翻訳の場合≫
英単語1つにつき、単価が決められています。
つまり、
(翻訳料金)=(英単語数)×(単価)
です。
≪日本語から英語への翻訳の場合≫
日本語1字につき、単価が決められています。
つまり、
(翻訳料金)=(日本語の字数)×(単価)
です。
翻訳料金の相場
翻訳料金は、クライアントと翻訳業者との交渉により決めるのが一般的です。
一般社団法人日本翻訳連盟では、初めて翻訳を依頼するクライアント企業のため、翻訳料金のおおよその目安を公表しています。
翻訳業者によって、翻訳の質やサービス内容に違いがあることを踏まえた上で参考にしてください。
たとえば、翻訳言語を英語に特化して専門分野に精通し、ネイティブチェックを必ず入れての翻訳で料金を提示している業者もあれば、一人の翻訳担当者だけで翻訳し、ネイティブチェックが入っていない翻訳で料金を提示している業者もあります。
前述したように、価格の安い会社の場合内容の質に問題が生じる場合があり、別の翻訳会社に依頼しかえって高くつく場合があります。
しかし、翻訳量が少ない場合や、専門性がそれほど必要でない場合この限りではありません。翻訳業者に直接依頼するのではなく、クラウドソーシングサイトに登録している翻訳者に依頼すれば、より安い料金で翻訳してもらうこともできます。
料金との兼ね合いを考え、どの程度の翻訳の質やサービスが必要なのかを踏まえた上で、翻訳業者を決めるとよいでしょう。
見積もり依頼時の注意点
翻訳会社を選ぶときに欠かせないのが見積もりです。上手に見積もりを活用すれば、満足のゆく翻訳会社を見つけやすくなります。見積もりを取る方は、次の点などに注意しましょう。
最初に注意したいのが、翻訳会社が依頼したい分野の専門性を備えていることです。有能な翻訳者であっても、専門性を備えていなければ満足のゆくレベルの仕事をできないことがあります。見積もりを取るときは、依頼したい分野を伝えて専門性の有無を確認しましょう。同様に、翻訳の目的を伝えておくことも重要です。
次に注意したいのがアフターフォロー体制です。丁寧に翻訳された文章であっても、読み手の受け取り方によりニュアンスは変わります。よって、レベルの高い翻訳文であっても、内容を確認したくなることや修正を依頼したくなることはあります。見積もり時にアフターフォロー体制が整っていることを確認しておくと安心です。
同じく注意したいのが納期です。短いほど良いと思われがちですが、短すぎる納期にも注意が必要です。一般的な納期の目安といわれるのが1日当たり1500words(英日)、2500文字(日英)です。これより早いと校正や校閲などの工程を省いている可能性があります。見積もりに翻訳フローを記載してもらい、校正・校閲などの工程が省かれていないことを確認しておきましょう。
最後に注意したいのがスタッフの対応です。内容をきっちり理解してくれるスタッフ、迅速に対応してくれるスタッフであれば安心して任せることができます。
見積もりを取る方は以上のポイントに注意しましょう。
期間限定のキャンペーン等を有効に利用する
翻訳会社を利用するにあたり料金を気にする方は多いはずです。一般社団法人日本翻訳連盟によると、翻訳料金は「コンピューターマニュアル:英日28円・日英20円、一般科学・工業技術:英日28円・日英21円、金融:英日30円・日英25円、医学・医療・薬学:英日35円・日英30円(英日の場合は原文の英語1ワードあたり、日英の場合は原文1文字当たりの価格)」が目安とされています。これより安い翻訳会社はありますが、一定の品質を確保するとなるとそれなりの料金になります。
料金が気になる方は、翻訳会社が開催している期間限定のキャンペーンを利用するとよいかもしれません。キャンペーンを利用すれば、お得な価格でサービスを利用できることがあります。キャンペーンの内容は時期や利用する翻訳会社により異なりますが、過去には年末の期間内に申し込むことで通常料金から20%オフで和英翻訳を利用できたケースなどがあります。
期間限定キャンペーンは不定期開催のイベントですが、年末年始や決済前などに開催されることが多いとされています。急いでいない方は、これらの時期まで依頼を見送るとよいかもしれません。あるいは、翻訳会社のホームページでキャンペーンの有無を確認すると良いでしょう。
※参照元:一般社団法人日本翻訳連盟(https://www.jtf.jp/tips/price)
トライアルサービスを利用する
翻訳会社を利用するうえで、最も重視したいポイントが翻訳の品質です。できることなら、翻訳の品質を確かめてから依頼先を決めたいと考えている方がいるのではないでしょうか。あてはまる方は、一部の翻訳会社が用意しているトライアルサービスを利用するとよいかもしれません。
トライアルサービスは、正式依頼の前に試訳で品質を確かめられるサービスです。おおよそのレベルが分かるので、翻訳業者選びに役立ちます。
翻訳の品質が心配な方は、トライアルサービスを用意している翻訳会社を選んでみてはいかがでしょうか。
3社の料金を徹底比較